エステティシャンとして新しいサロンでの採用を目指す際に職務経歴書は履歴書とともに重要な役割を果たします。
エステ業界では技術力や美容に関する知識はもちろん、どのような施術経験を積んできたかなど職務経験は評価されるポイントです。
そこで、ここではエステティシャンになるための職務経歴書を書く際に抑えておきたいポイントや、実際に使えるサンプル文を紹介します。
履歴書と職務経歴書の違いをよく理解して、効果的にアピールできる職務経歴書の書き方を学んでいきましょう。
職務経歴書とは
過去の職歴や経験、持っているスキルを分かりやすくまとめた書類で、採用時選考の際に必要です。
これまでどのような仕事をしてきて、どのような技術があるのかをアピールできる手段の一つなので、分かりやすく丁寧に書きましょう。
職務経歴書の内容
ここでは、職務経歴書に記載する内容を紹介します。
- 職務要約
- 職務経歴
- 担当業務・実績
- 保有している技術や知識
- 保有資格
- 自己PR
職務要約:文章形式で書こう!
ここでは職務経験や学んだ知識を分かりやすく文章でまとめます。
文字数は100文字~300文字程度、行数にすると3、4行程度です。
以下の内容を書くとより具体的になります。
- 前職の勤め先
- 行っていた施術(サロン勤務経験がある場合)
- 大学・専門学校などで学んだ経験
- 売上・業績
など
職務経歴:表や箇条書きで書こう!
ここでは、各職歴の期間と企業名などを記載します。
文章形式ではなく表や箇条書きで書くと見やすくなるのでおすすめです。
勤めていた企業の資本金や従業員数など企業の情報も簡潔に書きましょう。
担当業務・実績:表や箇条書きで書こう!
ここでは過去に担当していた業務やその実績を書きます。
文章形式ではなく表や箇条書きで書くと見やすいです。
勤めていたサロンごとに分けて担当業務や実績をまとめるようにしましょう。
保有している技術や知識:表や箇条書きで書こう!
保有している技術や知識を記載します。
文章形式ではなく表や箇条書きで書くと見やすくなるのでおすすめです。
保有資格:表や箇条書きで書こう!
ここでは、保有している資格を記載します。
文章形式ではなく表や箇条書きで書くと見やすくなるのでおすすめです。
自己PR:文章形式で書こう!
採用者側が採用したくなるような自己PRを文章形式で書きましょう。
サロンのコンセプトに合う人材であることが分かる内容で書くと良い印象を与えることができます。
履歴書と職務経歴書の違い
職務経歴書と似た書類に履歴書がありますが、これらは全く異なる書類です。
2つの書類にはどのような違いがあるのでしょうか。
履歴書と職務経歴書の違いは以下の3つです。
形式
履歴書には決まった形式がありますが、職務経歴書には決まった形式はありません。
内容
履歴書では、プロフィールなどの基本的な情報を記載しますが、職務経歴書では職務経験など職歴に関する情報を記載します。
目的
履歴書は応募者の基本的な情報を把握するためのもので、職務経歴書は応募者の職務経験や具体的なスキルや成果を把握するためのものです。
このように履歴書と職務経歴書は全く違う意味を持つ書類であることが分かります。
エステティシャンの職務経歴書の書き方のポイント
ここでは、エステティシャンになるための職務経歴書を書く際のポイントを紹介します。
丁寧に美しい文字で書こう
職務経歴書や履歴書などを手書きで書く場合は、できるだけ丁寧で美しく書きましょう。
文字の美しさや丁寧さでその人の印象が大きく変わります。
字の美しさに自信がない場合でも丁寧に書けばその気持ちは伝わります。
パソコンで作成する場合は明朝体で書くのが基本です。
簡潔に分かりやすい文章で書こう
職務要約や自己PRなど文章でまとめる部分は、分かりやすい文章で書くようにしましょう。
長すぎる文章や分かりにくい単語を使うのは避け、シンプルで誰が読んでも分かるような内容で書くのがおすすめです。
サロンのコンセプトに合う人材であることをアピールしよう
サロンによってコンセプトが異なるため、応募するサロンのコンセプトに合った人材であることをアピールしましょう。
例えば、一人に時間をかけて丁寧に施術するサロンの場合は、丁寧な接客ができることをアピールします。
一日に何人もの施術を行う大手サロンの場合は、コミュニケーション能力の高さや何人も施術できる体力があることをアピールすることで、サロンのコンセプトに合った人材であることを伝えられるでしょう。
実績や経験を分かりやすく書こう
職歴を明らかにし、ご自身の能力をアピールするために、過去の実績や経験を書きましょう。
数字や具体的なエピソードを交えて書くと分かりやすいです。
例えば、月間売り上げ120%達成、リピーター顧客率90%など、具体的な実績を記載しましょう。
部下の指導経験があれば書こう
採用側は応募者がどのような仕事ができるかを知りたいと思って面接しています。
以前の職場で部下の指導経験がある場合は、具体的に書くと好印象を持たれる場合が多いです。
持っている技術や知識を書こう
エステティシャンに関連する資格や技術(例えば前職で行っていた施術)などを書きましょう。
サロンによっては自動車免許がある人を求めている場合もあるので、自動車免許を持っている場合は記載しましょう。
エステティシャンになるための職務経歴書のサンプル
ここでは、エステティシャンになるための職務経歴書の書き方例を紹介します。
実際に職務経歴書を書く時の参考にしてみてください。
職務要約
専門学校卒業後、株式会社〇〇〇〇に入社して○○店エステティシャンとして3年間勤務し、ハンドによるフェイシャル・ボディ・痩身・カウンセリングを担当しました。
その後、△△店で4年間勤務し、施術だけでなく新規店舗立ち上げ、2名の新入社員指導、マネージメント業務も行っています。
職務経歴
株式会社○○○○ 20〇〇年~20○○年〇月
事業内容:エステティックサロン経営・化粧品販売・サプリメント販売
資本金:○○万円
従業員数:○○名
雇用形態:正社員
施術室:〇室
担当業務・実績
【○○サロン】
<担当業務>
- フェイシャル・ボディの施術(1日〇人程度)
- 痩身の施術
- カウンセリング
- 新人指導(〇名)
- 化粧品・サプリメント販売業務
- 予約管理
<実績>
20○○年:顧客リピーター率90%達成(サロンスタッフ中〇位)
保有している技術や知識
<保有している技術>
- ハンドによるフェイシャル・ボディ
- 痩身
- スキンケアや化粧品の知識
保有資格
普通自動車第一種運転免許(○○○○年〇月)
日本エステ協会○○資格(20〇〇年〇月)
化粧品検定〇級(20○○年〇月)
自己PR
<お客様に合わせた施術ができる>
私は数多くのお客様を施術してきた経験から、一人一人に合わせた施術ができるようになりました。
それぞれに違う悩みをお持ちのお客様に合わせた施術ができるようになるには、高い技術力や経験が必要です。
数多くあるサロンの中から選んで来ていただくためにも、お客様それぞれのお悩みに合った施術を行います。
<カウンセリングでお客様のニーズを把握できる>
お客様のリピート率を上げるためにカウンセリングは重要です。
特に初回カウンセリングはお客様との出会いの場であり、初めにお悩みを聞かせていただく場面です。
お客様の要望やお悩みを丁寧に聞き出して、お悩みを解決するサポートがでるような施術プランを提案します。
<店舗運営や後輩教育もできる>
店舗の立ち上げや運営に関わった経験から、店舗運営や経営に関する知識もあります。
また、新人教育を行ったことで一からエステティシャンを育てることもできるようになりました。
ただ施術を行うスタッフとしてではなく、サロン全体を見渡しながら後輩を育てることもできます。
まとめ
エステティシャンなるための採用時に職務経歴書の提出が必要になることが多いです。
職務経歴書は履歴書と違ってあなたの職歴に関する情報を記載する書類です。
この書類を書く際のポイントは職歴を明確にしつつ、サロンに合った人材であることをアピールすることです。
前職で得た経験や知識を新たな職場でどのように活かせるかを書くようにしましょう。