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コラム

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セラピストとして独立開業するために必要な5つのこととは?自宅で開業する方法も合わせてご紹介

セラピストとして独立開業するために必要な5つのこととは?自宅で開業する方法も合わせてご紹介

身体の疲れが溜まりやすい現代社会において、セラピストはますます需要が高まってきています。

セラピストとしての働き方はさまざまですが、店舗で雇われて施術をする場合や業務委託で働く場合があります。

一方、ご自身の持っているスキルを活かして、自宅や店舗を借りてサロンを独立開業する方法もあります。

そこで今回は、サロンで独立開業を考えている方に向けて、開業前の準備に必要なことや開業をした後にやるべきことについて詳しくご説明します。

また最後に、店舗を借りるより比較的簡単に始められる自宅サロン開業について、メリットやデメリット、さらには注意点などについてお知らせします。

皆様がセラピストとして、安心して独立開業が進められるように、是非ご参考ください。

次に、独立開業をお考えの方に、開業前にお伝えしたい次の5つの備えておく必要な準備をご紹介します。

  • ご自身の武器となる施術内容を決める
  • 店舗の立地選びと店作り
  • 集客活動
  • 施術料金の設定
  • 開業に必要な設備やかかる費用について

ご自身の武器となる施術内容を決める

ご自身の武器となる施術内容を決める

セラピストとしてご自身がお客様に伝えたい想いに繋がる施術内容を決めましょう。

ご自身のカラーを前面にアピールして、お客様を迎える必要があります。

セラピストとは、特に資格を取らずにできる場合がありますが、開業の際には資格を取っておくにこしたことはありません。

資格を取ることは、他の店舗と差別化を図ることやご自身のスキルの自信やお客様への信頼にもなります。

セラピストとしての資格

セラピストとは、専門的な知識や技術に基づいて心身を癒したり施術したりする方のことを言います。

施術には、整体やマッサージなど身体にアプローチする方法と心の癒しや精神状態を落ち着かせる心理施術の2つの方法があります。

またセラピストには国家資格と民間資格があります。

次に、セラピストとしての国家資格と、セラピストとして比較的国家資格より取りやすいとされている民間資格などで働ける仕事や資格についてご紹介します。

セラピストとしての国家資格

セラピストとしての国家資格は、専門学校などの養成コースに進学して、3年以上学ぶことが必要になり、さらに国家試験を受験して合格することで資格を手に入れることができます。

民間資格とは異なり、国の法律に基づいて、国や地方公共団体、その他法律で指定された団体によって実施される国家試験に合格した者が許されて施術を行うことが許されます。

国家資格は民間資格に比べて、資格までの時間がかかる場合や授業料が高いものが多くありますが、お客様に対しての信頼度は上がると言えるでしょう。

また、民間資格や国家資格の複数の資格を取ることも施術パターンを増やせることに活用できます。

<例>

  • セラピストとリフレクソロジスト
  • セラピストと鍼灸師
  • セラピストとカラーセラピスト

など・・・

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、筋肉や神経・関節などの問題を解消するためにマッサージを行うマッサージの専門職です。

鍼灸師(はり師・灸師)

鍼灸師は、神経痛や関節痛・肩こり・腰痛といった病気や症状がある方を対象に、鍼灸で自然治癒力や免疫力を高める施術方法です。

最近では、治療目的だけではなく、美容鍼などエステ業界でも注目を浴びています。

柔道整復師

柔道整復師は、スポーツ外傷などによる骨折や脱臼・肉離れ・捻挫・打撲などがある方に、患部を整復や固定といった手技療法を使って施術します。

セラピストとしての民間資格

セラピストとしての民間資格は、多くの異なる団体のなかで講習やコース、研修などを受けて資格を取ることができます。

通学、通信など勉強の方法もさまざまなため、ご自身の目的に合った学校や教室を選びましょう。

アロマセラピスト

アロマセラピストとは、いくつかの種類の精油をブレンドしたアロマオイルを使って、トリートメントを施す癒しのお仕事です。

実践できる能力を認定する資格としては、アロマテラピー検定などがあります。

アロマテラピー検定は、精油の知識やアロマテラピーの利用法などを身につけることができるため、アロマに自信を持ってお客様に提供することができます。

リフレクソロジスト

足をマッサージすることで、身体の各部位に刺激を与え、全身をリラックスさせる施術をリフレクソロジーと言います。

また、リフレクソロジーを行う者をリフレクソロジストと呼びます。

リフレクソロジーは、主に英国式と台湾式が有名になります。

エステティシャン

全身美容を意味しているエステティックは、お客様の美を追求し、肌や身体、心の特徴や状態を把握した上で、手技や専用の機械を使って、満足感を与えていくお仕事です。

エステティックは、美容意識が高い女性には大変需要はありますが、専用機械など設備投資にお金がかかります。

カイロプラクター

カイロプラクティックとは、手技や専用機械を使って、身体のゆがみの原因を検査して、背骨や骨盤を矯正し、身体全体のバランスを整えていく施術を言います。

また、施す者をカイロプラクターと呼んでいます。

カラーセラピスト

カラーセラピストは、色でお客様の心を癒すメンタルケアを行います。

色を使ってお客様の深層心理を探り、 抱えている問題と向き合わせることで、悩みや不安を解決へと導くお手伝いをするお仕事です。

店舗の立地選びと店作り

店舗の立地選びと店作り

サロン開業には、店舗の立地選びと店内の雰囲気作りが重要です。

お客様のニーズはそれぞれですが「通いやすい」サロンを目指しましょう。

立地選びや店の雰囲気作りには、次のことを参考にしましょう。

お客様のターゲットを決めておく

サロンの種類にもよりますが、ある程度お客様のターゲットを考えてお店の立地を選びを行うことが良いでしょう。

主婦層やサラリーマン、会社帰りのOL、子ども連れやミドル世代、高齢者などのターゲット層に合わせて、コース料金や提供するサービスも変わってきます。

また人通りが多い場所でお店を目立たせるのか、隠れ家的なお店をしていくのかも考えておきましょう。

駅から通いやすいかどうか

駅近で、さらにショッピングセンターが近い場所などは、買い物の合間などにサロンに通いやすい利点があります。

また、駅近ですと夜も灯りがあり、女性のお客様にとっては、安全に通いやすい店と言えるでしょう。

店舗の雰囲気

清潔感がある店舗作りが大切です。

エントランスやお手洗いなど目につくところはもちろん、女性に嬉しいアメニティなどが用意されているのも喜ばれるでしょう。

また、BGMもリラクゼーションを目的とする場合にはオルゴールの音楽やジャズなどしっとりした曲の選曲など、BGMは大切な要素になります。

集客活動

集客活動

開業するに至って一番気になるところが、集客ではないでしょうか。

集客方法は、従来はチラシ配りや新聞での折り込み広告、ポスティングなどの紙媒体が主に考えられましたが、現在はスマートフォンの普及により、ホームページやインスタグラム、Facebookなどデジタルでの集客が主流になっております。

もちろん紙媒体との兼用を行うことも良いでしょう。

施術料金の設定

施術料金の設定

最初に無料体験や割引きキャンペーンを行う店も多くあります。

ここで注意しておきたいのが、最初から安すぎる薄利多売の経営を行うのか、お一人様に時間をかけてコースや単価を上げるのかを考える必要があります。

どうしてもお客様が来なくなると、料金設定を下げることを考えてしまいますが、ご自身の初めのコンセプトやお客様のターゲットをはっきりしておくことが大事になります。

また完全予約制にするか、予約優先制にするかなども考えに盛り込む必要がでてきます。

さらにお支払い方法も現金以外に、最近ではキャッシュレス決済を多くの店で取り扱っています。

カード決済や電子マネーなども検討しておきましょう。

開業に必要な設備やかかる費用について

開業に必要な設備やかかる費用について

まず運営するための場所として、家賃を含む店舗の初期費用の計算が大切です。

また、タオルなどの消耗品や宣伝に使う広告費、電話などの通信費などを前もって計算しておく必要があります。

さらに最初から多くのお客様が来ることが想像されている場合は良いのですが、大抵は何ヵ月から何年は既存のお客様が定着するためには期間が必要です。

掛かるランニングコストをあらかじめ用意しておくことと同時に帳簿をしっかり管理して、確定申告の手続きのためにも、支出と収入をきっちり把握しておきましょう。

開業後に必要なことについて

開業後に必要なことについて

次に、開業後に必要なことを挙げてみました。

開業後も開業の届け出など、するべきことはいろいろありますが、開業した後安心して施術に集中できるために前もって整理しておきましょう。

開業届を出す

店舗を構えたら、開業届を出す必要があります。

事業の開始などの事実があった日から1ヶ月以内に開業届出書を作成の上、納税地を所轄する税務署長に直接持って行くか、送付するかの方法で提出する必要があります。

詳しい情報は、最寄りの税務署の所得税担当者までご相談ください。

リピーターや口コミを大切にする

新規のお客様は欲しいものですが、急がないことと焦らない姿勢が大切です。

特に、リピーターや口コミの獲得を意識しましょう。

リピーターはご自身のスキルや接客、店の雰囲気を気に入ってくれた方です。

リピーターの力なくては、店舗の発展は期待できません。

そのため、リピーターの獲得を意識して施術していきましょう。

また、口コミを大切にすることは、口コミを気にしすぎて力が入った接客や施術を行う意味ではなく、一人でも多くの方にあなたの店を伝えて欲しい気持ちが自然と出てくると、お客様は良いものはお友達に話したくなるものです。

あなたの技術やあなた自身を評価してくれているお客様だからこそ、口コミも「施術が伝わりやすいお客様」を導いてくれるでしょう。

お客様のニーズを知る

今後、施術を続けていると、ご自身が持っているスキルが通用する場合はもちろん、お客様のニーズに少しズレが生じた場合や、より多くのお客様の要望に応えたい気持ちがでてくる可能性があります。

その時に、今の足りない自分に落ち込むのではなく、スキルアップや研修、または同業者との情報交換を積極的に行いましょう。

確定申告をする

年に一度、確定申告をする必要があります。

店舗を借りてサロンを開業する場合や、ご自宅でサロンを開業する場合も、どちらも個人事業主となり、確定申告を行う義務があります。

確定申告には、青色申告と白色申告があります。確定申告がわからない場合や初めて確定申告をする場合は、最寄りの税務署の窓口で相談してみましょう。

ここまで開業前、開業後に必要なことをご説明してきました。

開業する上で、気になるのはやはりセラピストとして開業後の稼げる年収ではないでしょうか?

次に、セラピストの気になる年収についてご説明します。

セラピストの気になる年収について

お客様の身体と心を癒しながら、お金を稼げることは大変魅力的なことではありますが、最初から過大な収入の期待は禁物です。

収入に関しては、セラピストの中でも機材にお金をかけない場合は、比較的手元に残りやすいため、他の業種より稼ぎやすいかも知れません。

もちろん、年収1000万以上も夢ではありませんが、開業して毎日お客様に来ていただいて休みなく仕事をするのも良いですが、ご自身のペースで休みを入れながら仕事を進めるのも理想的な生き方ではないでしょうか。

最初に施術料金と1日の目標人数、そして月に何日休みを入れるかなどの計画を立てながら、まずは、家賃や必要経費を払っても利益が残る黒字経営を目指しましょう。

自宅の一室で開業を考えている方

自宅の一室で開業を考えている方

最後に、ご自宅の一室で開業を考えている方に開業する際のメリットやデメリットについて、ご紹介します。

自宅開業のメリット

  • 開業資金や開業後の支出が安くなる
  • 通勤時間がかからない
  • 生活と仕事の時間を共有しやすい

ご自宅では、店舗での家賃支出が不要な点が一番大きなメリットと言えるでしょう。

また店舗までの交通費がかからず移動時間もないため、お客様の施術人数も多く受け入れることができます。

さらにご自宅での用事がある場合も施術の合間に行えるため、非常に便利です。

自宅開業のデメリット

  • 確定申告の際にかかる費用を生活と仕事で分けないといけない
  • 生活と仕事のメリハリがなくなる
  • クレームが万が一あると、自宅まで来られる危険性がある

自宅サロン開業の一番のデメリットは、生活と仕事のメリハリがなくなる可能性があることです。

ご自身の気持ちでメリハリをつけられる方は問題がないでしょう。

ご自身の気持ち以外で、メリハリについて注意しておきたいのが、お客様のなかにはクレームや要望の強いお客様が居るかも知れないことです。

その際、自宅まで営業時間外に来られることがないとは言えません。

それ以外にも営業時間外に、お客様がどうしても施術を希望される方が居るかも知れません。

そのあたりが、メリハリを保てない可能性がある要因と言えるでしょう。

まとめ

セラピストとして独立開業するために必要な5つのこととは?自宅で開業する方法も合わせてご紹介

今回はセラピストとして独立開業するために必要な5つことや、自宅で開業する方法について合わせてご説明しました。

開業は人生においても大きな決断になります。

「開業したものの、思っているものと違った。」と後で後悔しないためにも、開業前から入念な準備が必要です。

そして、開業してからが本当のスタートになります。

1年経つごとにお客様に愛されて、セラピストとして成長できるご自身の理想のサロンを築き上げていきましょう。

この記事の監修者

ジャパンセラピストスクール松山校 代表 松本千弥

ジャパンセラピストスクール松山校 代表 松本千弥

30年以上もの現場経験と実績を基に、対お客様だけでなく、培ったノウハウを伝えて、新たなセラピストやエステティシャンの育成にも注力。
より多くの優れたのセラピストやエステティシャンを育成し、エンドユーザーの満足度を高めるだけでなく、美容・エステ業界全体へ貢献する。