エステティシャンとして就職するためには、採用側の視点を理解した上で面接を受けることが大切です。
エステ業界では、ただ技術や知識があるだけでなく、お客様の要望やサロンのコンセプトを理解した働き手を求めています。
そこでここでは、これからエステティシャンになるための志望動機の書き方や伝え方、面接でのポイントなどを紹介します。
志望動機の書き方が分からない人のために、志望動機の書き方例についても載せているので、エステティシャンの面接が控えている人、志望動機の書き方が分からない人はぜひ参考にしてみてください。
Contents
エステティシャンになるための面接では志望動機が大切!
エステティシャンになるための面接で最も重要だと言っても過言ではないのが「志望動機」ですが、そもそも志望動機とは何なのでしょうか。
志望動機とは
志望動機とは、その職種や働き先を選んだ理由のことです。
エステティシャンであれば、「どうしてエステティシャンになりたいと思ったのか」「どうしてそのサロンで働きたいのか」という内容を書きましょう。
<志望動機の内容>
- エステティシャンを志す理由
- そのエステサロンを選んだ理由
志望動機と自己PRは違う!
志望動機と自己PRはよく同じような意味として使われますが、2つには異なる意味があります。
自己PRとは
自己PRとは、自分がどのような人間であるかをアピールすることです。
どのような性格で、どのような資格を持っていて、どのようなアルバイトをしたことがあるかなど、個人の性格や経験について紹介するものです。
<自己PRの内容>
- 自分の性格
- 自分が持っている技術や知識や経験
- そのサロンに自分が向いていると感じている理由
など、簡単に言うと、志望動機は「その職業に就きたいと思った理由」のことで、自己PRが「自分がどのような人間であるかを示すもの」です。
2つの言葉は似ていますが全く異なる意味があります。
エステティシャンになるための志望動機の書き方
エステティシャンになるための面接では、志望動機を明確に伝えることが重要です。
ここでは、志望動機の書き方ステップを紹介します。
1.まずは志望動機をはっきりと分かりやすく書こう
まずは、なぜエステティシャンになりたいのかという理由を分かりやすくはっきとり書きましょう。
長い文章で書くのではなく簡潔に分かりやすく書くことが大切です。
2.志望動機の理由を書こう
エステティシャンを目指すようになった理由、そのサロンを選んだ理由を書きましょう。
エステという仕事に興味を持つようになった具体的な体験や出来事を書くと説得力がある内容になります。
<例>
- エステに通い始めてから自信が付いた
- 子どもの頃から美容のお仕事に憧れていた
- エステから帰ってくる母の嬉しそうな顔が忘れられない
など
3.志望動機はサロンの考え方にあった内容にしよう
サロンの考え方やコンセプトはそれぞれのサロンによって異なります。
まずは自分が働きたいと思ったサロンの考え方・コンセプト・理念を調べて、その趣旨に合った内容の志望動機にしましょう。
サロンの理念とあなたの価値観が一致しているかどうかは採用者側にとって重要なポイントです。
<例>
- 環境に配慮した製品の使用に力を入れているサロンでは、その点に賛同する内容にしましょう
4.目的やキャリアプランを具体的に伝えよう
長期的なキャリアプランを提示して、あなたがどのようなエステティシャンとなっていきたいのかを具体的に伝えましょう。
<例>
- 将来どのような専門技術を習得したいか、どのようなポジションで働きたいか
など
5.何度も読み直そう
最後に、志望動機を書いたら何度も声に出して読み直しましょう。
声に出して読むことで誤字脱字、内容の論理性などを確認することができます。
可能であれば第三者に読んでもらってフィードバックしてもらいましょう。
このようなステップで志望動機を完成させましょう。
エステティシャンになるための志望動機の書き方【例文】
ここでは、志望動機の例文をいくつか紹介していきます。
経験者①
数年間のエステティシャンとしての実務経験を通じて、多くのお客様と出会い、さまざまなお悩みに対応してきました。
しかしながら、貴社のお客様にとって最高のリラクゼーションと美の向上を提供するという理念に大変共感しておりました。
これまでの経験を生かしつつ、さらに新しい技術を学んで多くのお客様を笑顔にしたいと強く思っております。
経験者②
私は前職で全国展開しているサロンでエステティシャンとして働いていました。
しかしながら、一日に出会うお客様の数が多すぎて一人一人と丁寧なコミュニケーションが取れない毎日が続いてしまいました。
そこで、私は貴社の「一人一人のお客様とじっくり向き合う」という理念に深く共感し、貴社を応募させていただきました。
貴社では、丁寧なカウンセリングをして一人一人のお客様のお悩みを改善できるようなエステティシャンを目指していきたいと思っております。
未経験者①
私は長年化粧品販売員として働いてきました。
しかし、その仕事を続けるなかで、より深く美容業界に関わりたいという強い動機を感じ、今回貴社を応募させていただきました。
エステティシャンとしての知識や技術はまだ持ち合わせていませんが、熱意は誰にも負けません。
前職で培った接客を武器に、お客様が満足できる施術ができるように日々精進していきます。
未経験者②
長年、主婦として家事や育児が中心の生活を送ってきました。
母親として家族を支える中で、私も何か社会に貢献できるような仕事に就きたいと思い、長年興味あったエステティシャンを目指すことにしました。
貴社を志望する理由は「本当の美容は健康から」というコンセプトに共感したからです。
子育てをする中で、人にとって健康がいかに大切か分かりました。
これからは家族だけでなくお客様の健康や美容も支えていけるようなエステティシャンを目指していきたいと思います。
みなさんにもエステティシャンを目指している理由があると思います。
志望動機を書く前にエステティシャンになりたいと思ったきっかけとなる出来事を思い出してみましょう。
エステティシャンになるための志望動機を伝えるときの注意点
ここでは、エステティシャンになるための志望動機を伝える際の注意点を3つ紹介します。
給料や待遇を理由にしない
エステティシャンに関わらずどのような仕事を選ぶ際にも給与や待遇は確かに重要です。
しかし、これを志望動機の中心とすることは避けましょう。
多くの採用者は給与や待遇だけを求める人よりもエステティシャンという仕事に対しての熱意や情熱がある人材を求めています。
志望動機には仕事自体への熱い思いや使命感をアピールしましょう。
施術を受けたいという理由にしない
サロンによっては従業員割引で施術が受けられる場合があります。
この割引を使ってお得に施術を受けたいからエステティシャンになりたいという動機は、仕事への熱意が感じられません。
どうしても伝えたいなら、自分が施術を受けることによって、よりよいお客様への施術に還元したいというような趣旨で伝えましょう。
独立のための勉強という理由にしない
採用者は一人前になったらすぐに独立するような人材よりも、長い期間一緒に働きながらサロンを支えてくれるような人材を探しています。
「独立のための勉強として働きたい」よりも「経験を積んで技術を高めていきたい」というような内容で自分の成長とサロンへの貢献をアピールしましょう。
では、次にエステティシャンになるための面接でのポイントを紹介します。
エステティシャンになるための面接でのポイント
エステティシャンだけでなく就職の際に面接は非常に重要です。
この記事では、面接において成功するためのポイントを解説します。
清潔感のある見た目を意識しよう
エステティシャンは健康や美しさをお客様に提供する職業です。
そのため、面接時には清潔感がある外見を心がけましょう。
<清潔感がある外見にするためのポイント>
- 髪の毛が長い場合は結ぶ
- メイクは濃くなりすぎないようにする
- 派手過ぎる服装は控える
- 高すぎるヒールは控える
上品で清潔感がある印象の外見を心がけましょう。
はっきりとわかりやすい受け答えをしよう
エステティシャンは接客業なのでコミュニケーション能力は必須です。
面接では質問された内容にはっきりと分かりやすく答えましょう。
志望動機をはっきりと伝えよう
どうしてエステティシャンになりたいのか、エステティシャンになろうと思ったきっかけは何かを具体的に伝えましょう。
志望動機の内容からエステティシャンという職業への熱意が感じられる内容にすると印象が良くなります。
自宅で何度か練習する
実際の面接の前に自宅で何度かシミュレーションを行いましょう。
面接の練習をしておくと自信を持って本番に臨むことができます。
可能であれば家族や友人に面接官役をお願いし、練習に付き合ってもらいましょう。
採用者が欲しいエステティシャンとしての人材とは
エステティシャンという仕事は施術だけでなくお客様とのコミュニケーションを取りながら行う仕事です。
お客様が満足できるようなサービスができる人材を求めています。
では、実際にどのような人材を求めているのでしょうか。
エステティシャンという仕事への熱意がある人
採用者が最も重視するのが、エステティシャンという仕事に対しての熱意です。
エステティシャンという仕事は常に変化し、新しい技術が生まれるため、知識や技術を更新し続けなければなりません。
このように努力が必要な仕事を続けていくためには、何よりも「熱意」が大切です。
そのサロンで働きたい理由がある人
エステティシャンになるための熱意も大切ですが、なぜそのサロンで働きたいのかというはっきりとした理由も必要です。
サロンのコンセプトに共感しているといった内容を理由にすると採用側からの印象が良くなるでしょう。
個人サロンのオーナーの多くはサロンが提供する独自のサービスやコンセプトに対して同意や理解がある人と長く働いていきたいと思っています。
礼儀やマナーが備わっている人
エステティシャンは人と関わる仕事なので、最低限の礼儀やマナーが求められます。
言葉遣い、話し方、日常生活でのマナーなどを身に付けておきましょう。
体力がある人
エステティシャンという仕事は意外と体力が必要です。
施術の間は立ちっぱなしで、水や機材など重たい物を運ぶこともあります。
そのため、採用者は体力がある人材を求めています。
一緒に働いていて楽しい人
エステティシャンに関わらずどのような職業でも一緒にいて楽しい人と働きたいと思っている人が多いです。
採用側は他の従業員と円滑にコミュニケーションが取れるような、性格がよくて思いやりがあるような人材を求めています。
面接前日に確認しておくべきポイント
面接当日は緊張感があり落ち着かないことが多いので、準備はできるだけ前日に済ませておきましょう。
ここでは、面接前日に確認しておくべきポイントを紹介します。
面接の場所・時間
面接前日には、面接の場所と時間を再確認しましょう。
初めて訪れる場所の場合は、事前に地図やアプリなどでルートを調べておくことが大切です。
バスや電車など交通機関を利用する場合は、遅延する可能性があるので少し早めに出発しましょう。
担当者の連絡先
面接前日には、面接担当者の連絡先を確認しておきましょう。
バスや電車が遅れている、発熱した、など予期せぬことが起こった場合にすぐに連絡できるようにしておくことが大切です。
持ち物
面接で必要な持ち物を確認しておきましょう。
<面接で必要な持ち物>
- 履歴書
- 推薦状
- ポートフォリオ
- ペン
- ストッキングの替え
など、詳しくは面接担当者に確認しておきましょう。
服装
エステティシャンの面接での服装は清潔感があり上品な印象のものを選びましょう。
明るくて派手なカラーの服ではなく、ブラック・ネイビー・ホワイトなどの落ち着いた無難なカラーを選ぶのがおすすめです。
アクセサリーや髪形も清潔感があるものを選びましょう。
まとめ
エステティシャンになるための面接では志望動機が重要です。
エステティシャンを目指す理由、そのサロンを選んだ理由などが明確な人を採用者は求めています。
個人サロンの場合、それぞれコンセプトが違うので、面接を受けるサロンのコンセプトに合った志望動機にすることも大切です。
面接前日は事前準備をしっかりと行い、当日落ち着いて行動できるようにしましょう。