エステティシャンになるための面接では技術だけでなく、人柄や仕事への姿勢などサロンのコンセプトに合うかどうかも評価されます。
また、服装や髪形などの身だしなみは清潔感が大切なエステティシャンにとって重要な要素です。
そこで、ここでは面接で聞かれることが多い質問や面接でのポイントを具体的に解説します。
エステティシャンを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
【サロン編】面接で聞かれることが多い質問
職種によって採用面接の際にされることが多い質問は違います。
ここでは、サロンでされることが多い質問とその回答のポイントを解説します。
どうしてこのサロンを選んだのか?
この質問はほぼ間違いなくされると思っても良いほど、よくされる質問です。
日本にたくさんあるサロンの中から選んだ理由をはっきりと示しましょう。
回答のポイント
- 下調べをしておく
- 選んだ理由を具体的に答える
- 魅力的に感じた理由を答える
まずはサロンについて詳しく調べて働きたい理由を明確にしましょう。
その企業で働きたい理由を具体的に明確に答えられると好印象につながります。
回答例
- 美容を通して女性を元気にしたいというコンセプトに共感したから
- 一度施術を受けた時に、その効果に感動したから
- 一人一人のお客様に丁寧に向き合えるサロンの考え方に魅かれたから
など
注意するポイント
給与・通勤のしやすさ・待遇などが良いから選んだ、という理由は仕事への積極的な姿勢が感じられないので避けましょう。
職務内容や自分の成長などポジティブな理由を答えると印象が良くなります。
どうしてエステティシャンになりたいのか?
この質問は新卒採用面接や転職での面接の際に聞かれることが多いです。
数多くある職業の中からこの仕事を選んだ理由をはっきりと答えましょう。
回答のポイント
- 目指したきっかけや経験を具体的に話す
- サロンでの仕事を選んだ理由を答える
回答例
- 美容で多くの女性を元気にしたいと思ったから
- 実際にエステを受けることが好きなので、次は自分がお客様を美しくしたいと思ったから
など
注意するポイント
自分もきれいになれるから、施術が受けやすいから、などの自分のメリットを理由を答えるのは控えましょう。
お客様を美しくしたい、人の役に立ちたいという意欲を伝えると印象が良くなります。
どのようなエステティシャンが理想か?
あなたが入社後に実現したい理想の姿を話しましょう。
採用側はあなたがどれくらい熱意をもって仕事に取り組みたいと思っているかを知りたいと思っています。
回答のポイント
- 入社してからの具体的な目標を伝える
回答例
- 技術や知識を身に付けたい
- 接客ができるようになりたい
- ゆくゆくは講師になり若手を育てたい
など
注意するポイント
いつか独立して開業したいという思いを持っている人もいますが、面接では開業を目指しているということは言わないようにしましょう。
採用側は長く働いてくれる従業員を探しているので、開業を目指している人を採用しないこともあります。
美容へのこだわりはある?
この質問では、美容への関心があるかどうかを確認しています。
エステティシャンは美容への興味が必要な仕事なので、美容への関心があるかどうかはサロン側にとって気になるポイントです。
回答のポイント
- 美容が好きという気持ちを表す
- 実践している美容について簡潔に話す
回答例
- 毎日の洗顔や保湿を丁寧にしている
- 美容のために睡眠や食事を大切にしている
- 新しい化粧品があったら試している
など、日頃から美容への関心が高いことを示しましょう。
注意するポイント
エステティシャンにとって美容への関心は非常に大切なので、美容に対して興味がないと思わせる回答は避けましょう。
化粧が嫌い、美容が面倒くさい、などの回答はNGです。
前職を辞めた理由は?
転職採用で面接を受けた場合は、前職を辞めた理由を聞かれることが多いです。
サロン側はネガティブな要素が原因で仕事を辞めていないかを確認したいと思ってこの質問をしています。
回答のポイント
- 前向きな理由で退職したことを伝える
- やりたいことのために退職したことを伝える
回答例
- 他の職業に就いたけれど、やっぱりエステティシャンになりたいと思ったから
- エステティシャンとして新たな技術を身に付けたいと思ったから
注意するポイント
- 人間関係・給与面などの待遇を理由にするとネガティブな印象になる
- 前職の悪口はできるだけ控える
前職を批判するようなネガティブな内容を転職理由にするとイメージが悪くなります。
あくまで、前向きな理由で転職したいという気持ちを伝えましょう。
一般的に面接で聞かれることが多い質問
エステティシャンの面接では、他の業種の面接でも聞かれることが多い基本的な質問がされることが多いです。
ここでは、面接時に聞かれることが多い基本的な質問について解説していきます。
自己PR
一般的に面接の最初で「自己PRをしてください」と言われることは多いです。
面接の前には自己PRができるようになっておきましょう。
自己PRのポイント
- 自分をPRできるような出来事を簡潔に示す
回答例
- 接客の仕事をしていた時に、お客様からの指名が多かった
- ボランティアを通して人が笑顔になる仕事に就きたいと思った
エステティシャンになりたいと思ったきっかけとなる出来事などを簡潔に示して、エステティシャンになりたいという熱意を伝えましょう。
自分の長所や短所
ご自身の性格をどれくらい理解しているかは、サロン側が知りたいポイントです。
ポジティブな印象に聞こえる短所を伝えていくと、良い印象を与えることができます。
最後に短所を改善させていきたいという意思を示しましょう。
回答のポイント
- ネガティブすぎる短所は避ける
回答例
- 頑固な部分もあるが、意志が強く粘り強い良さもある
- 人の話を聞き入れる柔軟さを育てていきたい
など
他にも面接を受けているか
サロン側は採用通知をした場合にサロンに来てくれるかどうかを確認したいと思っています。
他の企業に就職する可能性が低い人を採用したいと思っているので、複数社受けていたとしても第一志望であると伝えましょう。
回答のポイント
- 御社が第一志望であると伝える
回答例
- 複数社受けているが、第一志望は御社である
注意するポイント
他の企業が第一志望である、他の企業に落ちたら御社に入社する、というような回答は避けましょう。
残業や土日出勤ができるか
サロン側は採用後にどのような働き方ができる人材かを確認したいと思っています。
特に土日にお客様が多いサロンが多いので、土日出勤ができるかどうかはサロンにとって重要なポイントです。
できれば土日出勤ができて、残業も日によっては大丈夫だと伝えた方が良いです。
回答のポイント
- 土日出勤ができると伝えた方がよい
- 多少の残業はできると伝えた方が良い
注意するポイント
土日出勤や残業ができないのに、面接の場だけでできると答えるのは避けましょう。
子育て中の方が多い職場などでは、働き方を考慮してくれるサロンも多いです。
エステティシャンの面接で見られるポイント
エステティシャンの面接では、面接の回答だけでなく多くのことを見られています。
サロン側はその人がサロンに合っているか、長く働くことができるか、など多くのポイントを見極めたいものです。
そこで、ここではサロン面接で見られているポイントを解説していきます。
サロンの雰囲気に合っているかどうか
サロン側は採用の際に、サロンのコンセプトや雰囲気に合う人材が欲しいと思っています。
面接を受ける前にサロンについて下調べを行い、サロンのコンセプトや考え方に共感しているという姿勢で面接を受けましょう。
サロンへの入社意欲があるかどうか
サロン側は、そのサロンで働きたいという意欲がある人材を採用したいと思っています。
逆に、採用後にすぐに退職されたり、内定辞退をされたりすることは避けたいため、意欲があるかどうかは気になるポイントです。
サロンに対して関心が高いことやそのサロンで働きたいという気持ちをしっかりと示しましょう。
礼儀や身だしなみができているか
エステティシャンはお客様と直接関わる仕事で、そのサロンの顔でもあります。
礼儀やマナー、身だしなみが整っていることは重要なポイントです。
面接では以下のようなマナーや身だしなみをチェックされています。
- あいさつができるか
- 言葉遣いが丁寧か
- 話し方が美しいか
- 服装やメイクに清潔感があるか
- 手や指先が美しいか
上のようなポイントを中心に見られています。
全身を清潔感がある姿に整えてから面接に臨むようにしましょう。
仕事が続けられそうか
エステティシャンという職業は一見華やかですが、体力が必要で大変な仕事です。
そのため、長く仕事を続けられないエステティシャンも多くいます。
サロン側はできるだけ長く続けられる人材を求めているので、仕事を長く続けられそうか、仕事に対しての熱意があるか、体力があるか、などを知りたいと思っています。
面接で印象が良くなる身だしなみのポイント
面接時の身だしなみは印象を左右する大きなポイントです。
ここでは、面接時に印象が良くなる身だしなみのポイントを紹介します。
服装
- スーツ(黒・紺・グレーの落ち着いた色)
- 低めのヒール(黒・紺・グレーの落ち着いた色)
指定がない場合はスーツで面接を受けるのがおすすめです。
私服が指定の場合は、セットアップや落ち着いたワンピースなどを選びましょう。
シワ・汚れ・ペットの毛などがついていないかチェックすることも大切です。
メイク
- 落ち着いたメイク
- 肌がきれいに見えるメイク
- サロンのコンセプトに合うメイク
派手なメイク、すっぴんは避けましょう。
服装に合った落ち着いた色味のアイシャドウを選んで、肌が美しく見えるメイクを選びましょう。
自然派のサロンでは、薄めの上品なメイクがおすすめです。
ヘアスタイル
- 長い場合は結ぶ
- 明るすぎないヘアカラーがおすすめ
- 根本だけ染められていない状態などは避ける
ヘアスタイルに指定がないサロンが多いですが、長い場合は結んですっきりとさせましょう。
カラーも特に指定はありませんが、明るすぎる色味は派手で傷んでいるように見えがちなので、落ち着いた茶色などがおすすめです。
ネイル
- 爪は短く整える
- 上品なネイル
ネイルができるサロンも増えていますが、基本的に長い爪ができないサロンが多いです。
面接時には短めに爪を整えて、ネイルをする場合はピンクやベージュなどの落ち着いたワンカラーネイルがおすすめです。
まとめ
エステティシャンは華やかで人を癒すことができる人気の職業です。
面接ではサロンに合った人材かどうか、マナーや礼儀ができているかなど、多くの点を見られています。
面接の前にはサロンの雰囲気やコンセプトを下調べして、そのサロンで働きたい理由や熱意をはっきりと伝えましょう。
清潔感がある見た目で面接を受けることも大切です。